子育てのこと。
バーンと、けたたましい音を立てて、ブロックが床に散らばる。
鳴りっぱなしのYouTube
もはや見てすらいないのに、鳴りっぱなし。
ブロックを手にとって、2歳児は「あーむぅ!」と、擬音とともに食べる振りをしている。
シングルマザーの子育て。
金銭的にキツイか?と聞かれれば答えはYES!
じゃあ、精神的にキツイか?と聞かれれば答えはNO!
幸いなことに日中、息子を母親がみてくれている。
週に4日、15:45まで仕事に出かける。
そこで、商品を開発したり、商品加工したりしている。
時にコーヒーを飲みながら、談笑しながら、時に納期に焦りながらも、刺激のある外の世界から隔離されることなく、子育てをしながらも、働きに出ている。
想像していた「シングルマザー」の世界とは少し違う世界だった。
お腹に息子がまだいた頃、私は「子育て以外」何もできなくなるんじゃないかと考え、なおかつ自由な時間はないと思っていた。
築き上げてきた自分というものが、大きく変化するんだと思っていた。
ところがいざ、その世界に飛び込むと、思ったよりは時間がある、100%自分の時間だったところから15%くらいまで減りはしたけど、15%は自分の時間がある。
それって期待以上の時間だ。
この15%で、私は馴染みの喫茶店に行き、つかの間話をする。
元同僚と談笑する。
この15%は貴重でなおかつ、「自己」を保つには十分。
りゅうちゃんママだけじゃない時間。
おかげで「大きく変化」はしなかった。
そして、その15%があるから、家に帰って息子を抱きしめ、遊ぶことが楽しくて仕方なくなる。
一重にこれは全て実母の協力あってのこと。
そのおかげで、私は苦しむことなく子育て出来ている。
泣き叫ぶ声にイラつくことなく、おもちゃを一緒にひっくり返すことができる。
2歳児は本当に不思議な生き物だ。
言葉はまだ話せないが、運動量はものすごい。
ものすごいパワーで1日1日を全力で生きている。
息子に流れている時間と、私に流れている時間は同じだが、体感は違う。
大人になると1時間はあっという間に過ぎるが、子供にとっての1時間はとても長い。
沢山遊べるし、沢山眠ることもできる。
狭い部屋の中でも走りまわることができる。 なんでもおもちゃだ。
少し寂しくなると、私の元へ走り寄り、懐へ飛び込んでくる。
どれもこれも特別なことなんだと捉えている。
今こうして過ごす時間は、大人の時間だとあっという間だから、すぐにこの蜜月は終わる。
それが分かるから、どうしようもなく愛おしく思うのだ。
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